子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば

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2017.12.06|

第3回「全国集会」「子ども委員会」を開催しました!

12月3日に開催された「第3回あすのば全国集会」には、全国各地から過去最多の182人が参加しました。

 

 

開会にあたって、高原彩さん(大学1年)が「様々な環境で生きる子ども・若者世代の声に耳を傾けてくださいとあいさつ。続いて「子どもの声発表」では、武田莉佳さん(高校3年)が「何でも打ち明けられる人がそばで見守ってくれる安心感から大きなパワーをもらえる」、花城わかなさん(大学3年)は「いつか私も今まで出会ってきた大人のように目の前の人に愛を注いでいける人になりたい」、吉田和花さん(大学4年)は「生まれた環境によって将来が決まることを仕方ないことと思って欲しくない」と自身や仲間たちの体験などに基づいた声を伝えました。

    

 

 

 

その後、学生らによるパネルディスカッション『今まで困ってきたこと、必要なもの』では、石川昴さん(社会人)、花澤昴乃さん(大学2年)、深掘麻菜香さん(大学1年)と高校3年生(男子)がパネラーとして登壇=写真右=。村井琢哉・あすのば副代表理事がコーディネーターを務めました。
「大人は子どもたちの結果だけでなく頑張っているプロセスも褒めてあげてほしい(石川さん)」、「なんでも話していいよ、としつこく言ってくれる人が必要(花澤さん)」、「制度の網目から漏れてしまう子たちのために柔軟な対応をしてほしい(深堀さん)」、「今の高校生として学校には今の時代にあった教育を行って欲しい(高校3年生)」など、それぞれの本音を率直に話してくれました。

 

 

続いて、「子どもの貧困がなくなる社会へ-あすのば提言2017-」を今井舞桜さん(大学3年)、小河光治・あすのば代表理事が発表しました。
今井さんは、「『お金もないのでお母さん大変で体調をくずしてしまう。お金が少しでも必要です。母に栄養のある物を食べさせてあげたい』など、あすのばアンケートに多くの子どもたちの想いを書いてくれました。多様な子どもたちの声を聴くことで、
社会ももっと豊かになるのでは」と訴えました。また、小河代表は「来年度予算などに向けた緊急5大提言」として、「低所得者世帯への成績不問の給付型奨学金・授業料減免の大幅拡充/全国一律での私立高校の授業料無償化と高校生への給付型奨学金の拡充/税制の寡婦控除を婚姻歴のない未婚のひとり親にも適用/生活保護世帯の大学・専門学校進学における世帯分離を廃止/児童扶養手当の支給を毎月払いにし、大学など在学中まで支給延長」を発表しました(全文は、以下からダウンロードできます)。

 

 

その後、安倍晋三・内閣総理大臣、田村憲久・子どもの貧困対策推進議員連盟会長(元厚生労働大臣)、牧原秀樹・厚生労働副大臣、青木愛・自由党副代表からの祝電・メッセージを披露。薗浦健太郎・内閣総理大臣補佐官(自由民主党)、古屋範子・公明党副代表、大島九州男・民進党参議院文教科学委員、長妻昭・立憲民主党代表代行、長島昭久・希望の党政策調査会長、高橋千鶴子・日本共産党国会議員団厚生労働部会長、石井苗子・日本維新の会厚生労働部会長が、政府・各政党代表としてごあいさついただきました。そして、あすのばの提言は、今後開催予定の「子どもの貧困対策推進議員連盟」の総会で議論していただくことになりました。また、山井和則・衆議院議員(希望の党)、相川哲也・内閣府子供の貧困対策担当参事官、伊藤史恵・文部科学省生涯学習政策局参事官、度会哲賢・厚生労働省母子家庭等自立支援室室長にもご出席いただきました。

 

最後に閉会にあたり、村尾政樹・あすのば事務局長が「子どもたちに寄り添い、時には休める社会であって欲しい」とあいさつし閉会しました。

 

また、前日2日には、北海道から沖縄まで各地から集まった61人の高校生・大学生世代が「子ども委員会」を開催。「みんなの日常」、「政策討論会」など関心のあるテーマごとに分科会で話し合うなど活発な意見交換の場となりました。

 

★子どもの貧困がなくなる社会へ-あすのば提言2017-★

 

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