子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば

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2021.12.10|

2年ぶりにあすのば全国集会が開催されました

 

 2021 年 12 月5日(日)、「あすのば全国集会『コロナ禍の社会に届けたい私たちの声』」が国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・渋谷)とオンライン配信のハイフレックス形式で開催されました。現地とオンライン合わせて総勢36人が参加し、感染対策に注意を払いながら、全国の子ども・若者委員メンバーも約2年ぶりに集まることができました。 

 

 まず、第一部では秋に実施した「社会的養護経験者の生活と声アンケート」の速報値報告会(本人票)が行われました。このアンケートは、これまでに入学・新生活応援給付金を届けた児童養護施設や里親など社会的養護を経験した子ども・若者1,106人が対象で、そのうち762人に配布ができて、161人から回答がありました(回答率21.1%)。現住所不明などで344(31.1%)にアンケートを送ることもできなかったことなどから、つながり続けること自体の難しさや大切さについても報告がありました。また、実際にアンケートに回答してくれた子ども・若者委員の経験者からのコメントもありました。このアンケート結果は家庭復帰をした子どもの保護者票も含めて後日公開予定ですが、全国集会で配布された資料は以下の通りです。 

 

 

参加者送付・全国集会次第・報告資料

 

 次に、第二部では、子ども・若者委員会内で集めたコロナ禍に対する想いの発表が行われました。お互いに交流する機会が減少している今、同世代だからこそ話せる生の声を聴く機会を設け、コロナ禍の社会に対する不安や不満を届けたいと企画され、メンバーによる「会いに行きますよツアー」と銘打ったヒアリングも事前に行われました。冒頭「伝えたいことは、困っているから助けてください、ではなく、私たちの声をちゃんと聴いてください」と話があり、ヒアリングを行った人や再会を通して今回の全国集会にも参加してくれた人たちから声の発表がありました。 

 ①社会生活(学校・進路・就職)②経済面③家族・地域④プライベート⑤その他(想い・意見)で発表があり、「世間で言われているような『コロナでバイトがない』、『学校行けなくてつらい』といったことばかりをみんな感じているわけではない」、「今回のヒアリングでは人間関係、自粛生活への想い、社会全体の雰囲気など、心境面で困っていることや不安、不満の方が多かった」、「コロナ禍に関係なく、経済的にも精神的にも困っている子ども・若者がいる。これからの社会に必要な子ども・若者の支援についてみんなで考えたい」とまとめの発表が行われました。 

 

参加者送付・全国集会ヒアリング調査まとめ

 

 そして、現地ではアンケートや声の報告・発表を受けて、意見交換会が行われました。「学校」、「おカネ」、「おうち」、「プライベート」、「フリートーク」のテーマを設け、参加者が話したいテーマで話し合いをしました。意見交換の内容はもとより、感染対策に気を付けながらも久しぶりに対面で話し合えることの喜びが感じられる場でした。最後は来年度中には変わってほしいこと・変わらないでほしいことを参加者一人ひとりが発表して全国集会は終了しました。 

 

 

 ご参加いただいた皆さま、企画の中心を担ってくれた子ども・若者委員メンバーはじめ開催にご協力いただいた皆さまに心から御礼を申し上げます。 

【終了】全国集会『コロナ禍の社会に届けたい私たちの声』 | 子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば (usnova.org)

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