子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば

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2020.01.31|

子どもの貧困対策 全国47都道府県キャラバンin愛媛を開催しました

 

 2020年1月19日、「子どもたちが輝く明日へ。つながる愛顔(えがお)フォーラム<子どもの貧困対策全国47都道府県キャラバンin愛媛>(以下、全国キャラバンin愛媛)」が松山市総合コミュニティセンターで開催されました。愛媛県との共催、内閣府・松山市の後援をいただき、会場には52人が集まって活動発表・意見交換などが行われました。

 

 全体会では、村井副代表理事の主催挨拶に続き八矢拓・愛媛県副知事から共催の挨拶をいただきました。その後、佐々木英生・愛媛県保健福祉部生きがい推進局子育て支援課長から「子どもの愛顔応援ファンド」と子ども・子育て支援の情報提供がありました。応援ファンドは子育て世帯や西日本豪雨で被災された子どもへの支援、居場所づくりや子どもを支える活動を資金・物資面から応援し、県も企業・団体や個人からの寄附金と同額を支出するものです。

 参加団体・支援者によるリレートークでは、食をテーマに活動を展開する3団体が登壇しました。仙波英徳さん(えひめ子どもチャレンジ支援機構)は子ども食堂の活動を通して「共生の循環を目指すために、みんなに出番をつくることが大切。子どもは周りから必要にされ大人になっていく」、新居浜市内でフードバンク活動などを行う難波江任さん(eワーク愛媛)は「『もったいない食料』を活用して『ありがとう』につなげる『おもいやり食料』から地域福祉の向上や地域活性化、食育の推進につなげたい」と活動発表。野中玲子さん(シングルマザー交流会松山/まつやま子ども食堂)は子どもの権利保障について触れながら「まずは大人が幸せにならなければ、子どもは幸せになれない」と地域でのひとり親家庭に対する支援拡充を呼びかけました。

 続いて、村井副代表理事から『子どもが主語で語られる支援と地域づくり』について話題提供があり、「地域の未来を支える子ども」から「子どもの未来を支える地域」という視点で子ども主体の活動や地域づくりの重要性が語られました。質疑応答・全体意見交換では、行政と民間の協働が必要な理由について「行政は広く平等・公平に手当てができるが、一人ひとりのニーズに丁寧に寄り添った支援は民間だからこそ」と議論され、「支援を必要とする家庭はなかなか活動に参加することができない。まずは支援の情報をしっかり届けるために何ができるか」などの意見が交わされ活発な時間となりました。

 

 午後からは参加者のゆるやかな「交流会」とあすのば子ども・若者委員会による「若者企画」に分かれて、全体会を受けた話し合いなどが行われました。県内でも地方によって異なる地域性があって地域の実情に即した対策や支援の在り方をどのように考えるか、今後の地域で子ども・若者が中心となって活動を展開するために必要なことなどについて語られて、全国キャラバンin愛媛がきっかけになって連携や次の展開へとつながっていくことを願っています。

 参加者からは「登壇された方のお話にもあったように、子どもが幸せになるためにはまず大人が幸せになる必要があると私も思います(20代・女性)」、「現場で活動されている方の思いや課題をお聞きすることができて大変勉強になりました(50代・男性)」、「保護者の抱える課題が子どもに影響があり、子ども本人が大人になっても抜け出すことができない。ただの助成支援だけで終わらず、その先を見据えた取り組みが必要だと思います(50代・男性)」、「いろんな立場の人のお話をきくことができて、自分の考えを改めることができました。行政による支援と民間による支援の2つがうまく支え合ってこそ成り立つものだというお話はすごく納得しました(20代・女性)」などの感想をいただきました。

 今回の全国キャラバンin愛媛にお集りいただいた皆様、開催にあたり温かいご理解とご協力をいただいた皆様に心から御礼申し上げます。そして、引き続きよろしくお願いいたします。

 

★全国キャラバンin愛媛報告書はこちらからダウンロード★

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