●コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!共同提言
子どもの貧困対策法成立8周年の院内集会「コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!」が、6月21日午前11時から、衆議院第一議員会館多目的ホールで開催されました。
あすのばをはじめ、こども・若者支援などに取り組む13団体が「コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!」実行委員会を結成し、超党派の「子どもの貧困対策推進議員連盟(会長＝田村憲久・厚生労働大臣)」が共催しました。
会場には90人が参加し、200人がオンラインで傍聴しました。
最初に、主催者団体を代表し、小河光治・あすのば代表理事は、「一時は成立しないかもしれないという危機もあったが、超党派の国会議員がひとつになって全国会議員の賛成で法律が誕生して8年。大学・専門学校の無償化制度が大幅に拡充し、コロナ禍では、困窮するひとり親世帯のみならず、ふたり親世帯も含めて差別なく給付金が届くようになった。8年前には、想像できなかったこうした施策が実現した。しかしながら、まだまだ道半ばで、課題は山積している。こうした課題の解消に向けてともに考える時間にしたい」とあいさつしました。
続いて、共催した議連会長代行の牧原秀樹・衆議院議員は、「議連での視察では、こども食堂でカレーライスを食べながら、ボランティアと子どもたちが楽しく遊んでいる現場や沖縄では、海のすぐ近くにある居場所に通う小学校高学年の子が、家族に海に連れていってもらったたことがないという話など厳しい現実を聴くこともあった。この議連の最大の特徴は、党派を超えて党利党略なく、すべての議員が貧困に苦しむ子どもたちの力になりたい、そういう問題がこの世にないようにしたいという熱い想いを共有している。その原動力は、今回主催したみなさんや子どもたちの声だ。私たちは、その声を予算や税制、法制度につなげて一緒になって活動し、貧困問題を抜本的に解決し子どもたちの幸せを守っていきたい」とあいさつしました。
次に、子ども・若者からの訴えとして、入学金納入時期延長を求める学生有志の会の五十嵐悠真さん、日本若者協議会の室橋祐貴・代表理事が学生たちの厳しい実態を踏まえて発言しました。
続いて、子ども・若者やその家族の現状と課題として、シングルマザーサポート団体全国協議会代表の赤石千衣子さんから、ひとり親世帯の課題を、キッズドア理事長の渡辺由美子さんからは、ふたり親世帯も苦しい現実をデータも交えて訴えました。
そして、主催する13団体の共同提言を、あすのばの小河光治・代表理事、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人の三輪ほう子さん、自立生活サポートセンター・もやいの大西連・理事長、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン国内事業部の田代光恵さん、豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子・理事長、全国子どもの貧困・教育支援団体協議会の青砥恭・代表理事、アフターケア事業全国ネットワーク・えんじゅの矢野茂生・副代表理事、全国こども食堂支援センター・むすびえの湯浅誠・理事長、内閣府「子供の貧困対策に関する有識者会議」構成員で日本大学の末冨芳教授が、マイクをリレーして発表しました。共同提言全文は、以下からダウンロードできます。
●コロナ禍 子ども・若者のいのちと生活・学びを守ろう!共同提言
最後に、各党代表の国会議員と各府省からのご発言をいただきました。
自由民主党から薗浦健太郎・衆議院議員、公明党から古屋範子・衆議院議員、立憲民主党から山井和則・衆議院議員、日本共産党から宮本徹・衆議院議員，国民民主党から伊藤孝恵・参議院議員、社会民主党から福島みずほ・参議院議員、内閣府の飯田剛・政策統括官付参事官、文部科学省の石塚哲朗・男女共同参画共生社会学習・安全課長、厚生労働省の中野孝浩・家庭福祉課長のみなさんから今後に向けた力強いお言葉をいただきました。
なお、その他のご出席された国会議員の方々は、以下のとおりです。自由民主党＝長島昭久・衆議院議員、左藤章・衆議院議員、鈴木貴子・衆議院議員、安藤髙夫・衆議院議員。立憲民主党＝小宮山泰子・衆議院議員、川田龍平・参議院議員、牧山ひろえ・参議院議員、尾辻かな子・衆議院議員、山川百合子・衆議院議員。日本維新の会＝梅村みずほ・参議院議員。
院内集会は、以下から見逃し配信を見ることができます。ぜひご覧ください。
