子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば

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2018.12.27|

【市民協働フォーラム、全国キャラバンin東京 開催!】

<子どもの貧困対策 大綱見直しへ向けて>

政府は、2014年度に策定した基本方針や柱となる施策を示す「子どもの貧困対策に関する大綱」の見直しを2019年夏に行うことを決定しました。

 

そこで、あすのばではさらなる対策の進展と課題の解決を願い、12月2日に「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークと共催で『市民協働フォーラム・届けよう!市民の声―子どもの貧困対策大綱の見直しに向けて』を開催しました。

 

フォーラムは国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で行われ、行政関係者、議員、子ども支援関係者、NPO職員、民生委員児童委員、企業関係者、高校生、大学生世代の若者など約180人が一堂に集まって大綱の課題と成果を振り返りました。

 

あすのばに関わる学生世代による発表のほか、中嶋哲彦さん・名古屋大学教授、佐藤真紀さん・一般社団法人アルファLink理事、高橋亜美さん・アフターケア相談所「ゆずりは」代表から大綱見直しへ向けた発表と支援現場からの声がありました。また、後半には参加者が10のテーマにわかれ、子どもの貧困対策大綱策定後の4年強を振り返りながら、これまでの成果や課題、大綱の見直しに向け求めることを話し合いました。

 

<小池都知事も出席 東京で全国キャラバン>

市民協働フォーラムに先立ち、12月1日には「全国キャラバンin東京」を東京都と共催で開催し、会場には140人が集まりました。全国キャラバンin東京はキャラバン30会場目(前身の交流会・意見交換会含む)で、今回は中間実施報告も行われました。

 

冒頭、子どもの貧困対策を推進するための専任職員を配置し、施策の周知強化や相談支援の充実等に取り組む自治体への支援を行う東京都「子供の貧困対策支援事業」と、荒川区・江戸川区・日野市における活用事例について紹介。

 

続いて、「都市部の子ども・若者支援に求められるものとは」というテーマで都内の実践者らによるディスカッションが行われました。登壇者は荒井佑介さん・PIECES副代表、栗林知絵子さん・豊島WAKUWAKUネットワーク理事長、森山誉恵さん・3keys代表理事に加え、工藤鞠子・あすのば学生理事と村尾政樹・あすのば事務局長も一緒に登壇しました。

 

PIECESのコミュニティユースワーカー実践から子ども・若者の趣味、関心に沿ってアプローチをする非専門職としての関係性構築や豊島WAKUWAKUネットワークの子ども食堂にとどまらず子どものSOSをキャッチできる地域づくりの視点などが議論され、3keys「10代のための相談窓口サイトMex(ミークス)」には『死にたい』というワード検索からリーチする子ども・若者が多く、工藤学生理事は「いろんな生きづらさや曖昧なしんどさが“死にたい”の一言に集約されているのでは」と指摘しました。

 

会の終盤には小池百合子・東京都知事も会場に駆けつけて子どもの貧困対策への想いを込めて、共催のご挨拶をいただきました。

 

ご参加いただいたみなさま、開催にあたり深いご理解、温かいご支援・ご協力をいただいたみなさま、誠にありがとうございました。引き続きよろしくお願い申し上げます。

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