“サッカー選手になるのが、夢で、1番強いサッカークラブに、入るのを、諦めた(宮崎県、小学4年生)”
”消えてしまいたい、誰かに見られている気がする、学校に行きたくない、理由は分からない(福岡県、高校1年生)”
公益財団法人あすのば(東京都港区)は、全国の生活保護世帯・住民税非課税世帯などの子ども・若者と保護者約 6 千人が回答した調査について、沖縄ブロックの回答データを抽出し分析を実施しました(分析協力:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)。
全国 6 千人調査では、コロナ禍や物価高騰で一層深刻化する子どもの貧困の実態、学校生活や教育の課題などが判明し、子ども・保護者ともに絶望の連鎖が明らかになりました。
・九州ブロックの就業している若者のうち、仕事が「あまり+まったく充実していない」は42.9%(全国32.2%)を上回った。その理由についても「生活に十分な金額を稼ぐことができないから」が77.8%(同65.2%)、「やりたい仕事ではないから」66.7%(同39.1%)となっており、若年世代の雇用・労働環境についての課題がうかがわれるか。
・学校が「あまり+ぜんぜん」楽しくないとの回答は、小学生で12.5%(全国22.8%)、中学生で24.4%(同29.4%)、高校生で18.6%(同22.1%)と、本調査の全国値と比べやや低くなっていた。また、学校の授業の理解度について、「いつも+だいたいわかる」が小学生54.2%(同37.4%)、中学生で15.9%(同16.1%)、高校生では40.0%(35.3%)と、特に小学校において高い結果となっている。特に小学生にとって、学校の居場所感が全国に比べて高くなっている可能性がある。
・他方で、困っていることや悩みごとがあるとき、相談できると思う人として、「学校の先生」は小学生で20.8%(同23.6%)、中学生で11.0%(同14.5%)、高校生で11.0%(13.6%)と、全国値からはやや低い水準であった。
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「生活保護・住民税非課税世帯6千人調査」九州ブロック報告(PDF)
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アンケートに寄せられた九州ブロック子ども・若者、保護者の声(PDF)
【あすのば6千人調査】最終報告(2024年11月19日発表)
「あすのば入学・新生活応援給付金」などを受給した全国の生活保護世帯、住民税非課税世帯、家計急変などで住民税非課税相当世帯の14,845世帯
なお、1,070世帯はメール・郵送不達で、実際の調査依頼は、13,775世帯。
九州ブロックの調査対象世帯数は2311世帯。
2023 年 11 月 9 日から 2023 年 12 月4日
有効回答は、子ども・若者1,862人(小学4~6年生123、中学生428、高校生660、大学・専門学校生465、就業者143、非就業・就学者43)と保護者4,012人、合計5,874人。回答者は、全国各地のひとり親世帯、困窮するふたり親世帯、父母以外が保護者の世帯など。保護者の有効回答率は、29.1%
うち、九州ブロックの各調査の有効回答数は、子ども・若者335人(小学4~6年生24、中学生82、高校生145、大学・専門学校生57、就業者21、非就業・就学者6)と保護者724人、合計1059人